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地価総下落.2

(6)周辺地価歩き

@青山一丁目交差点(地下鉄青山一丁目駅辺)

青山一丁目交差点は、町の格が高いと言おうか、独特の風格が感じられる。それは、赤坂御用地の広大な緑が与えるものか。幅40m国道(青山通り)を囲む近代ビルの均勢のとれた配置がかもし出すものか。高度商業地ではなくオフィス専門街でなくファッション専門街でなくいわばこれが混然一体、ほど良い調和した街並みであり、ここから渋谷にいたる青山通りの象徴と呼ぶに相応しい街といえよう。

この場所の公示価格は8,440千円/m2、坪当たり約28,000千円。昨年よりの下落率は△24.6%である。

青山通りを渋谷方面に歩くとすぐ右手に外苑のいちょう並木がある。地下鉄外苑前駅辺を通りすぎると渋谷に一直線の青山通りが走る。ここから表参道に至る間は、再開発中の地点も多く、今後の発展が望める活気ある街である。

A表参道交差点(地下鉄表参道駅)

表参道交差点は青山通りの中心、ファッション街、高度商業地である。ただ、すぐ先は左側に青山学院、右は国連大学と急速に学園都市へと変貌する。
これが青山通りの妙と言えるか。気分一新転換点である。表参道交差点を右折すれば明治神宮前駅、原宿駅へと続く

B表参道通り

神宮前交差点に至る表参道通りはファッション街、高級ブランドショップが軒を連ね、観光客が活況を呈している。表参道ヒルズは都内観光の定番スポットとして定着している。
原宿駅近の竹下通りは、今もなお変わらぬ活況で混雑のため通れない状況である。この表参道通り面の場所の公示価格は10,000千円/m2、坪当り約33,000千円、昨年よりの下落率は△25.9%である。

C銀座を見る。

地価日本一という銀座。下落率も日本一という銀座。

四丁目交差点辺の場所の公示価格は28,400千円/m2、坪当たり約94,000千円、昨年よりの下落率は△25.7%である。表参道の約3倍弱の水準である。

歩けば、さすがに銀座、超一流の街並である。超精密仕立ての空間が国際色豊かな観光客等で賑わっている。
たいし、四丁目から八丁目辺りまで歩いても、息も抜けない高価な町という印象で、これ以上の上にも下にも行けないという感じである。空間的な余白はなく収益性、地価水準はどう変化して行くのが大いに興味のある所である。
歩いてみて、前と変わったのは、やはり、ドトールコーヒー、ユニクロ、ファストファッション店等の進出である。
変わりつつある街、銀座である。


次回予告:(地価まとめ)